ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
シューベルト:交響曲第8番
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人気ランキング ： 定価 ： ￥ 2,000 販売元 ： 東芝EMI 発売日 ： 1998-11-18 発送可能時期 ： 価格 ：
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剛毅な未完成 |
素晴しい演奏である。
音質と、ベストはライヴかという事で４つ星だが…。
一般のイメージに反して、フルトヴェングラーの未完成の中では、寧ろスッキリと進める演奏である。
これもモーツァルトなどと同様に、「未完成」に寂弱感・悲愴感など、物悲しく心優しいだけの雰囲気を求める人には、異質な演奏かも知れない。
特に第一楽章ではオケをドライブし力強くティンパニを打たせ、劇的に盛り上げて絶頂まで到達する。逞しく、剛毅な演奏となっている。第ニ楽章も意外とインテンポで進めるが、微妙なテンポやダイナミクスの変化で感情豊かな音楽となっている。フルトヴェングラーの演奏すべてに言える事かも知れないが、良い意味での緊張感が漂い、新鮮な感動を呼び起こす。
余白フィルアップの小品も素晴しい。こんなに魅力ある作品であることを知らしめる演奏は少ないだろう。
ただこの演奏も音質は旧盤の方が良い。
ライブでは'53年ティタニアパラストでの演奏が、また違う意味で素晴しい。溜めに溜めた諦念を一気に吐き出すかのような情熱的な演奏である。
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これぞ正統的未完成、ロザムンデも楽しい |
「未完成」は実演、ディスクといくつも聴いてきた。そのどれもが物足らないと感じていた。フルトヴェングラーの演奏も、「第九」を除き、個人的にはどれを聴いても素晴らしいとは思うのだが、いまいちピンと来なかった。
それがこの１枚でつながったのだ。このポピュラーだが、演奏者にとっての難曲を、見事に表現している。ひょっとしたら、この演奏があるから「未完成交響曲」が有名になったのかと思わせるほどだ。
「ロザムンデ」もディスクが少なく、貴重な一枚。演奏ももちろん素晴らしい。