NHK交響楽団
プロコフィエフ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」
お馴染みのN響がこんなに精緻に変身! |
シャルル・デュトワ指揮するNHK交響楽団のレコーディングで制作されたプロコフィエフのディスク。「ロメオとジュリエット」は1998年、すみだトリフォニーホールでの録音で、交響曲第6番は1997年ヨーロッパ公演の際にウィーンで録音されたものである。……ここでのNHK交響楽団の演奏は、ライブの実況とは聞き違えるほどに精緻で色彩的である。モントリオール響とまでは行かないまでも、デュトワがこのレーヴェルで指揮しているフィルハーモニア管弦楽団やスイス・ロマンド管弦楽団と同等に、レコーディング・オケとして実力を発揮しているようだ。どちらかと言えば重厚な「ロメオとジュリエット」よりも、ホールの響きも豊かで、冷徹かつ輝かしい交響曲第6番のほうが聴き応えがある。