バレエ教室（子供のおけいこ）

昔から、名演奏だと評価の高いプレヴィンの演奏だが‥。 プレヴィンのこの「白鳥の湖」の解釈には少し疑問がある‥。自分も初めてのこの作品の全曲を聴かせてもらった演奏だが、全くチャイコフスキーらしさのない演奏だ。美しい旋律、迫力満点のテンポとリズム、耳には心地良く響くがチャイコフスキー独特の哀愁と暗さ、そして広大なロシアの大地と自然‥それらがこの演奏からは殆ど感じることが出来ない! これらはこの「白鳥の湖」を演奏するのに不可欠な要素だ。 プレヴィン盤には小手先の器用さだけでまとめた様な感じがする。小澤征爾盤も傾向は一緒だが、彼の様にプレヴィンには潔さがない! オケも後半になるにつれ、やる気があるのか、少々ダレ気味になる。はっきり言ってこれが「白鳥の湖」だとは言って欲しくない! 一度ロジェストヴェンスキー盤を聴いて欲しい!‥これこそがチャイコフスキーであり本当の「白鳥の湖」だ!プレヴィン盤を聴いていたのが恥ずかしくなることうけあいだ!

最後まで聴くのが辛かった。プレヴィンの解釈はまったく理解できない。
名盤といわれる、アンセルメを推薦する。アンセルメが古いという方には、ボニングを推薦する。これが一番無難な選択だと思う。もっと都会的な洗練されたものとしてはデュトワを推薦する。そのほか同じロンドン交響楽団を指揮したマイケル・ティルソン・トーマスも秀作である。

バレエを見に行く前後はずっと頭の中で白鳥の湖が流れ続けています。
チャイコフスキーの３大バレエというハイライトを集めたCDを持って
いたので今まではそれを聞いて感動を発散させていたのだけど、バレ
エを見に行く回数が増えるごとに好きな場面の曲が増えてきてハイラ
イト集では物足りなくなり全幕物の購入を考えました。

今回「白鳥の湖」全曲を購入するにあたり小澤征彌氏のものとこのプ
レヴィンのCDどちらを購入するかで一週間ほど悩みに悩み結局“トイ
ちゃん”さんの「バレエ音楽として聞くならこれ」というレビューが
決め手になりこのCDを購入。

大正解！今ではいろんな方の白鳥を持っていますが、バレエ音楽として
聞くのなら絶対！プレヴィンです。特に黒鳥のパは今のところ敵なし
です。

これは、オリジナル上演に基づいたものだそうです。最初、冊子を読まないで１枚目のＣＤを聞いていたら、１幕目でいきなり｢黒鳥｣のパ・ド・ドゥが流れたので、びっくりしました。急いで冊子をよみますと、オリジナル上演の当初は１幕の中に貴族たちの踊りとして入っていたようです。プティパが｢黒鳥｣のシーンに移動したそうです。初めて聞いたときは、とても不思議な気がしました。
このＣＤを聞くと（私は実際には踊れませんが）頭の中では踊ってしまいます。
全体的に、力強く感じました。特に｢黒鳥の３２回転｣は張り裂けんばかりで強烈な印象があります。
冊子の説明も勉強になりました。

いやぁ、皆さんがおっしゃるように、プレヴィンの＜白鳥の湖＞は実にみずみずしく、切なく、心和む演奏ですねぇ。若干古い録音ですが、この年代として考えれば十二分だと思います。
バレエ音楽としてきくならこのプレヴィンの＜白鳥の湖＞は最良でしょう。