チャイコフスキー : バレエ音楽<くるみ割り人形>作品71 全曲
???ゲルギエフは劇場経験が豊富で、今もオペラ・バレエ劇場のオーケストラでタクトを振っているが、そのキャリアの中でも本作の「くるみ割り人形」("Nutcracker")の演奏は決定版と言える。小気味よいテンポに、流れるような構成。バレエダンサーは音楽に乗り遅れまいと必死だったにちがいない。けれどもリスナーにとっては、本作はチャイコフスキーの完璧なスコアを耳にでき、このおなじみの組曲にこんなに素敵な曲があったのかと思い出させてくれる最高の作品だ。ゲルギエフはオーケストラから驚くほど精密な演奏を引き出し、その音楽の理解力やオーケストラの指揮者としての評判にいつわりがないことを証明している。そして何より、フィリップス社はこの81分を越える素晴らしい音楽を1枚のCDに詰めこみ、非常に手ごろな価格におさめている。本作は絶対におすすめのアルバムである。(Leslie Gerber, Amazon.com)
劇場仕立てのメリハリ〜〜 |
クラシック・バレーの本家ロシアの劇場オーケストラと油の乗った
指揮者ゲルギエフの感性とがマッチして、メリハリの利いたハイレベル
な”くるみ割り人形”でいいね。その昔、スイス・ロマンドを振るアンセルメがいましたが、録音が古くなってしまったし・・・ややハイテンポだけれど、さほど違和感はないね。ダンサーはたいへんかも知れない
が、これをスローにすればゲルギエフのキャラが死んでしまうのでは。
かなりな名盤と言えましょう・・・
速すぎる! |
いくらなんでもテンポが速すぎるので、美しいメロディにひたろうと
すると、すでに次の曲に進んでいる(苦笑)。。。
チャイコの速度指定は本来このぐらい速いそうだが、私は苦手。
くるみ割りはこれ1枚で充分 |
「くるみ割り人形」全曲を1枚に収めた珍しいCD。短時間に収めるために、さぞや駆け足で粗っぽく演奏したのではないかと想像していたが、こうした心配は見事に吹っ飛んだ。流れるように軽快に演奏しているが、微妙なニュアンスを失うことなく、かつダイナミズムも忘れない素晴しい演奏だと思う。くるみ割り人形のCDはどれがいいかと迷っている方には、是非勧めたい。ただ、舞台音楽としては流麗に過ぎるので、この演奏で本当に踊るのは難しいだろう。
全曲が1枚でキーロフで聴ける! |
ゲルギエフがこのメルヘンチックな音楽をどのように演奏するのか興味があって購入しましたが、全曲が聴ける上にすごい演奏に感動しました!
幼少の頃から耳慣れたメロディが多いですが、特に第1幕ではキーロフのエネルギッシュで厚いアンサンブルによって、とても重厚に聞こえます。それでいて歯切れ良く出てくる音楽は、男性的な感じでしょうか。
このようなバレエ音楽は特に大人の男性は好まないかも知れませんが、これは必聴の1枚、とても爽快になります。