バレエ教室(子供のおけいこ)、バレエ上達のDVD,吉田都ほか

ゲルギエフ(ワレリー)

ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》/スクリャービン:交響曲第4番 作品54《法悦の詩》

ストラヴィンスキー:バレエ《春の祭典》/スクリャービン:交響曲第4番 作品54《法悦の詩》 人気ランキング : 3980位
定価 : ¥ 2,548
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 2001-07-25
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価格 : ¥ 2,293
確かに面白い演奏ではあるが・・・

この演奏を聴いた率直な感想は “確かに面白い”。
「春のロンド」のffの響かせ方や「大地の踊り」での猛烈にフィニッシュへ向かいつつテンポを落とす処理、「いけにえの踊り」ラストのテンポ設定など、至る所で効果的な工夫や処理を施している。
第一部は曲が澱みなく流れ、木管の響きは常に優美。秀逸と言える。だが後半、春の祭典の中核をなす「いけにえの踊り」には首を傾げてしまう。特に1、2番ティンパニの掛け合い部分の処理。2番ティンパニがほとんど聴こえない上、テンポが遅いので民族ダンスのリズムにはまっていない。オケが一瞬バラバラになったように思ってしまうほどでちょっと致命的。しかしその箇所を超えると、存在感抜群のコントラバス!これはかなり良いと思う。そして長大なラストへと向かう。
法悦の詩は、綺麗な響きと引き締まったテンポであっという間の20分間。
18:30付近からの盛り上げ方などとても素晴らしい。名演です。

凄まじい不協和音とリズム!

ゲルギエフというと、どうしても大胆でエキサイティングな演奏を期待してしまうが、この「春の祭典」も、やはり期待を裏切らず強烈な演奏だった。
凄まじい不協和音の嵐。刺激的な変則拍子のリズム。
トラック7の「大地への口づけ」の静謐で神秘的な旋律が、トラック8の「大地の踊り」で一気に爆発する箇所が実に凄い!
さらにトラック12の「祖先の呼び出し」が、ティンパニの強打によって、もの凄い恐怖感が襲う。
そして極め付けはクライマックス。未だかつて聴いたことのない、いけにえを叩きつけたような終わり方は圧巻です。

静謐、透明な「春の祭典」

聴く前から肩に力が入っていた。ゲルギエフとキーロフによる「春の祭典」といえば、過剰な期待感をもったとしても仕方あるまい。録音は鮮明だ。というよりすこしクリアー過ぎる。オーケストラの各パートがクリアーで美しく分離されすぎていて、聴いている方は逆に散漫な感じにとらわれる。ほんとうは、このクリアーに分離された要素が渾然一体にならないと盛り上がらない。テンポも遅く、すこしまどろっこしい感じ。最近のCDの中では、ブーレーズ(クリーブランド)盤が勝る。録音もオーケストラの技量も劣るが、昔年のマルケヴィッチ盤のフォーヴな「春の祭典」が忘れられない。

迫力圧巻。

常識を覆されます。

大胆かつ繊細に!

 この春の祭典も彼のダイナミックな演奏によってすばらしいものとなった。
彼の一番の(一般的な?)魅力はやはりその計り知れないエネルギーであろう。しかしこの演奏だけではないがただ単に爆発しているわけではない。
 細かい部分のバランスや解釈、その他もろもろ…よーく聴いてみると芸が細かい!アバト、小澤、ブーレーズ、バーンスタイン…色々聴いてみたけどこういった演奏はなかなかない。まさに『大胆かつ繊細』なのだ。
 そうした今まで気付かない隠れた魅力を引き出してくれるのも彼の注目すべきポイント。
 ハルサイファンは是非聴いて欲しい1枚!

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