バレエ教室(子供のおけいこ)、バレエ上達のDVD,吉田都ほか

アンセルメ(エルネスト)

チャイコフスキー / バレエ 「くるみ割り人形」作品71 : 全曲

チャイコフスキー / バレエ 「くるみ割り人形」作品71 : 全曲 人気ランキング : 758位
定価 : ¥ 2,400
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 2001-01-25
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価格 : ¥ 2,160
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バレエ音楽ほど気の毒な状態にある音楽はない。オペラでも、歌手が歌い終わると観客から拍手が起こり、芝居が中断することがある。でもオペラの観客ならまだ、歌手が一曲歌い終わるまでは拍手を我慢してくれる。バレエの場合、踊り手の都合で実に妙なところで音楽が中断させられ、拍手が起こり、また変なところから音楽が再開される、というようなことがママある。現在でさえこんなありさまだから、19世紀のロシアではなおさらだっただろう。バレエ台本は様々な踊りを効果的に配置するためのもので、劇的要素などはむしろ邪魔に思われたにちがいない。ーーという訳で、チャイコフスキーのバレエ物語は、時代がくだればくだるほどレベルが低くなる。「くるみ割り人形」などはもう、ストーリーがあってないァ?うなもの。でも逆に、音楽のほうはますます磨きがかかってきて、そこで繰り広げられる音楽はまるで宝石箱をひっくり返したよう。
私は一時期この音楽ばかり聴いている。よほど気に入っていたのだろうが、本当にこればかりで、それでいてなぜか全く飽きることがない。私がこれまでで一番繰り返し聴いた音楽は、この「くるみ割り人形」だろうと思う。実は、今回もこのレビューを書くために久々に全曲を聴いてみたのだが、やっぱり素晴らしくて、スッカリ幸せになってしまった。これが初演されてわずか一年もしないうちに、あの「悲愴」を振って、半ば強制的に自殺させられる(という有力な説がある)なんて全く信じられない。
チャイコフスキーは通俗的でレベルが低い、なんてトンデモナイ。渋い顔ばかりして???る音楽愛好家たちの中にも、きっと隠れチャイコフスキーファンはいるはず。正直に、チャイコフスキーは素晴らしい、と告白して楽になりましょう。
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