バレエ教室(子供のおけいこ)、バレエ上達のDVD,吉田都ほか

フェドートフ(ヴィクトール)

チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》

チャイコフスキー:バレエ《くるみ割り人形》 人気ランキング : 28867位
定価 : ¥ 2,940
販売元 : ユニバーサルクラシック
発売日 : 2006-06-07
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バレー曲は、バレーを見ないと分からない・・・

ホフマンの原作も読み、サウンド・トラック版の音楽も聴いているのに、なぜか、実際のバレーを見るのは、億劫でした。観劇は、結構、高いし、男性一人で行くのには、少し勇気が必要ですし、諦めていたところに、このような廉価なDVDが発売されたので、購入しました。
結論から先に言うと、見るべきです。でないと、曲の解釈が分からないことに気付きました。後半の始まりの曲、JourneyやArrivalは、意味が分からず、つまらないと思っていましたが、バレーの演出としては、良く理解できました。Pas de Deuxとかのバレー用語も、良く分かりました。花のワルツから、Grand Pas de Deuxと続く場面は、圧巻です。最後まで、面白かったです。
ただ、不思議に思ったのは、原作でも、曲でも、後半は、お菓子の王国のはずなのに、それを示唆する演出が、全くなかったという点です。
ともかく、初心者でも、恐れずに、一度は、見てみましょう。

ラリッサ・レジュニナさんの魅力とは

最近のバレリーナはみんな手足が伸びきってて「強そうな」イメージ
があるけど、それとは逆の「可憐で儚げな」とか「愛らしい」タイプの
古典的なバレリーナが見たかったらレジュニナさんに限る!
容貌・体つきともに少女のようで、見てるこっちがつい「頑張って!」
とハラハラと応援したくなるような、友達のような親しさを覚える人
だ。凄く上手に踊れた後なんかには「本当に良かった〜」って思って
しまう。
だからこそ、この「くるみ割り人形」はレジュニナさんが適役なのだ
と感じる。「強い」ダンサーのような豪快さや迫力は、この役柄では
マイナスである。儚げで弱々しくも見えるけど、驚くほど美しくて
しなやかで共感を誘うレジュニナさんは、最近少なくなってる古典的な
バレ!リーナである。技術・芸術性の高さがそれを裏打ちしている。
またキーロフバレエという、クラシックバレエの正統のバレエと相ま
って、「一夜の夢」という悲哀さもよく表現されており、ただ派手で
楽しいだけの作品とは一線を画している。
ともかく、非常に美しい作品である。
ついでに余計ながら、彼女が姫役でマハリナさんがリラの精で共演した
キーロフバレエの「眠れる森の美女」の映像が今では入手できないの
が悲しい。DVDで復活することを切に望む。

気分はマイリンスキー劇場のクリスマス

とても盛り上がれる作品です。クリスマスといえばくるみ割り人形。ヨーロッパの年中行事と決まっていますが、DVDの中は舞台が始まる前、オーケストラの序曲にのって客席が映し出されます。子供達のわくわくしている様子を見ていると自分まで同じ気持ちに。そこに映し出される子供達のかわいさといったら!もう今年のクリスマスはどこにも出かけずともマイリンスキー劇場にいる自分を想像できます。もちろん本編のバレエもさすがはキーロフバレエ、どこを見てもお手本になります。コールドから姿、足先にいたるまで綺麗です。伝統的なパ・ド・トロワもワガノワバレエ学校の生徒達が美しく決めています。ラリッサ・メジュニナは可憐な容姿に加え技術もすばらしくお勧めです。

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