バレエ教室（子供のおけいこ）

オススメタイプ：このバレエはグリゴロヴィッチ氏独特の路線なので
”スパルタクス”などにはまる人にはオススメです
後はバレエはちょっと、、、だけど「ヒットラー最期の?」のような映画も観られる人にも。
このバレエに関して：
「プロコフィエフガラ」のビデオで初めて”イワン雷帝”の一部を知りました。
ツァー役のヴェトロフの凄まじさと苦悩が印象に残り、是非全幕を観たいと思っていました
ボリショイのムハメドフ版も選びたかったのですが、アナスタシアがちょっと年取りすぎ（演技はあるのでしょうが）なので　こちらを選びました。ヴェトロフほどではないにしろル・リッシュ演じるイワンの孤独、苦悩、残虐性は観ていて圧倒されるばかり。アナスタシア役のアバニャートも可憐で良かったです。
嫉妬に苦しみ卑怯な男に成り下がるクルブスキー役のパケット賛否が分かれるようですが私はかなり好きですね。苦悶する演技はボリショイのタランダよりヒシヒシと伝わりました。（タランダも好きですが・・・）
しかし、さっすがパリ・オペラ座やりますね。。

パリでこの公演を見てきました。
ロシアバレエの迫力とフランスバレエの優雅さが合わさって、
とても見応えのある作品です。
イワンの怒り狂う様は普通のバレエでは見られないような迫力。
主役はもちろん、コールドの作り出す雰囲気、力強さも必見の大スペクタクルです。
フランスのバレエに物足りなさを感じる人、またロマンティックなバレエにもそろそろ飽きてきたという人にもオススメ！

パリでこの公演を見てきました。
ロシアバレエの迫力とフランスバレエの優雅さが合わさって、
とても見応えのある作品です。
イワンの怒り狂う様は普通のバレエでは見られないような迫力。
主役はもちろん、コールドの作り出す雰囲気、力強さも必見の大スペクタクルです。
フランスのバレエに物足りなさを感じる人、またロマンティックなバレエにもそろそろ飽きてきたという人にもオススメ！

『イワン雷帝』制作中、エイゼンシュテインは、主演のチェルカーソフとともに何度もクレムリンに呼び出された。第一部にソ連最高の映画賞を与えた「赤い独裁者」スターリンは、第二部でだんだん自分自身に似てくるエイゼンシュテインによる雷帝の人物描写に警戒心を呼び起こし、再三再四忠告し、映画演出に難癖をつけた。スターリンは言った。
「確かにイワン雷帝は暴君ではあるが、あの困難な時代を立ち向かった偉大な人物の歴史的価値を軽んずるすべきではないのでは。」
「親愛なる同志スターリン。ではいったいどのようにすれば、我々は、同志のお気に召す作品を作ることができますでしょうか？」
「ううん…。別に…、私は…。私の気に入る映画を作ってくれと言っておる訳ではないんだよ…。勘違いしないでくれたまえ…。」
確かにエイゼンシュテインは、雷帝を限りなく「赤い独裁者」に近づけ、勝つ望みのないチキンゲームを挑み続けていた。結局第二部は上映禁止、完成間近い第三部には廃棄処分が命令された。エイゼンシュテインの死後の遺体解剖によれば、脳が一般人に比べて著しく大きく、しかも左脳に比べて右脳が非対称に大きいという所見が出た。彼は万巻の書物を読み漁り、歌舞伎や漢字にまで興味を示すという教養の広さ、深さを持っていた。彼はスターリンに動じることなく、芸術による人間性の再生を確信しながら知的格闘し、その肉体は、力尽きて倒れた。時代は変り、ソ連も消滅した現在、この「傷だらけの大作」への評価は微動だにしない。そんな裏事情を少しでも知っておけばさらに興味深くこの『イワン雷帝』を楽しめることだろう。
映画の終盤にかかるプロコフィエフ作曲のファンファーレが「映像の革命家」の「赤い独裁者」に対する芸術の勝利の凱歌に聞こえてくる…。