アパルトマン
見れば見るほど良くなる不思議な演目 |
美しい衣装に身を包んだ美男美女が完璧なテクニックで踊り、その美しさに、うっとりするのが、バレエの醍醐味と思っておられる方も、ぜひ、これを一度、お試しあれ!一見地味。50分で終わってしまうし。でも、2〜3回繰り返してみて行くと、その面白さと美しさ、バレエという舞踏表現の奥深さに魅入られて何度も繰り返し見たくなってきます。演目終了時、客席から万雷の拍手が起きますが、それも肯けようというもの!パリオペラ座の実力をひしひしと感じさせる作品です。
現代バレエの美しさ |
人間の生活をバレエで表現。
クラシックバレエのような華やかさはないのですが、
私たちの日常生活に密着したストーリーが、
バレエの新しい一面を発見できると思います。
日常生活の表現 |
古典バレエって美しくて絵になるような作品が多いのですが、
アパルトマンは私たちの普段の生活も感じさせる中に
人間の体の動きの美しさが表現されていて、とても新鮮でした。
中にはえぇっ?!と思わせる斬新な演出もあるので必見です。
ジョゼのイメージが・・・ |
うつろな目でテレビをみつめるジョゼ・マルティネズにびっくりしました。(いい意味で)
清々しい・若々しい・伸びやか・端正・・・
という、私が勝手にもっていたジョゼのイメージが
全部、逆になっちゃいそうです。
究極のアンニュイってかんじです。
その場面は音楽もすごくいいです。
星が4つなのは、最大の魅せ場のパドドゥに行くまでに、
盛りだくさんすぎておなかいっぱいになっちゃったことと、
セリーヌ・タロンがいまいちだったことのため。
あの役はもうすこし若くて丸みのあるダンサーの方がいいんじゃないかな・・・。
バレエの表現って幅広い |
今回、初めてマッツ・エックのバレエを観ましたが、振り付けがいわゆる古典バレエとはまったく違うので、最初は戸惑いました。が、見ているうちに、日常生活の中に潜む深層心理、他人との感情のもつれ、疎外感などが、バレエという身体表現の中に見事に表現されていておもわずうなってしまいました。
また内容は「バスルーム」「テレビ」「キッチン」など細かく分かれているのでその日の気分で観たいものを選べるのでそれもDVD向きだなと思います。