バレエ教室(子供のおけいこ)、バレエ上達のDVD,吉田都ほか

ニュー・アドヴェンチャーズ

マシュー・ボーンのくるみ割り人形

マシュー・ボーンのくるみ割り人形 人気ランキング : 24086位
定価 : ¥ 5,000
販売元 : ワーナーミュージック・ジャパン
発売日 : 2004-02-18
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 5,000
音楽を観る力

『くるみ割り人形』はチャイコフスキーの三大バレエ中、音楽的な完成度が最も高い。踊りなしでも充分鑑賞に堪えるほど音楽として自立している。敢えて踊りをつけても蛇足に見えることが多く、現代の振付家による様々な解釈の試みは新鮮さという点では大抵徒労に終わっている。その中でM.ボーンの『くるみ』が異彩を放つのは、彼が音楽を「観る」力の明晰さ故であろう。抽象的な美の手応えを色彩や動きとして実体化させる一種の顕示力だ。ボーンは古典音楽をポップミュージックのように聴く。同世代のダンサーや振付家の特徴かもしれないが、彼らがクラシックの名曲に初めて接するのはラジオ、TV、映画館、ダンススタジオ、スケートリンクなどである。音質や演奏の良し悪しに拘らず旋律そのものを聴き、曲調が美しければその美しさだけが耳に残る。そしてアクションや情景つきで音楽を体験することに慣れている。ボーンが一番美しいと感じたのは人形の変身場面なのだろう。『コッペリア』や『フランケンシュタイン』のパロディで可笑しくもグロテスクに仕立てたクリスマス狂言の後、人形はゴージャスなアポロに変わってクララを魅惑する。未知との遭遇で目覚める内気な若者というのはボーン好みの素材の一つで、白鳥やカーマンに先立つ愛と裏切りのドラマの萌芽はここにも見える。恋するクララは良い子立ち入り禁止のお菓子の国で門前払い。薄幸の少女が少しも歓待されず、怪しい人物ばかりが次々と入国許可されるという設定に、哀れな子供に愛の手をという伝統的歳末助け合い精神の偽善性を笑う若き英国魂がのぞく。ダンスの振りの中に忍び込ませた猥褻な仕草のサブリミナル効果が耐え難いほどの居心地悪さに増幅する直前、現実のクララを孤児院から脱走させて観客に盛大な拍手の機会を与える幕切れの手並みも鮮やかである。

とにかく、可愛らしかった

実際の公演を観て、DVDも買ったのだが、公演はオケが入らず、カラオケだったので、ちょっとタイミングも狂いがちで、やっぱりフルオーケストラが入らないと物足りなかったが、後でDVDをじっくり観たら、演出がとにかく可愛らしく、まさにくるみ割人形なのだが、通常のものとはやはりちょっと違っていて、これはこれでとても楽しめた。

AMPの陰の代表作

AMPと言えばあのオトコ白鳥の『白鳥の湖』、というイメージが大きく変わりました。アダム・クーパーも『白鳥』のちょっと危うい艶っぽさもないのですが、ボーン特有のセクシーさも残しつつ、すごく楽しいエンタメ作品です。しかもボーンの振り付けは芸が細かいので、私は20回以上見ていますが、見るたびに「このシーンにはこんな動きをしてる人がいるんだ!」という発見があって飽きません。衣装およびステージデザインも素晴らしいです。

さっすが、マシュー!!

古典の設定をかなり変えてますが、楽しいです!!クララが施設で生活していたり、ドロッセルマイヤーが施設長だったり・・・マシュー・ボーンの頭の中を覗いてみたいくらい、趣向を凝らしてます。お菓子の国のそれぞれのヴァリエーションも「そうくるか!?」と言いたくなるくらい、セクシーでキュートでアブノーマルで笑えて、飽きることはないです。一見、「?」と思うパも、基礎のしっかりしているダンサー達だからこそ、素晴らしいものにしてしまっている。個人的には、天使ちゃんと仲本工事ばりの衣装なくるみ割り人形、アブない髪型のアラビアのダンサーに釘づけでした!!!

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