バレエ教室(子供のおけいこ)、バレエ上達のDVD,吉田都ほか

熊川哲也

熊川哲也 白鳥の湖

熊川哲也 白鳥の湖 人気ランキング : 13426位
定価 : ¥ 7,140
販売元 : ポニーキャニオン
発売日 : 2003-11-19
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 7,140
ストーリーを追求した、究極のバレエ

私は地方公演で実際にこの舞台を観ることが出来ました。
事前情報で、オデット&オディールを別々のダンサーが踊るだとか、中心は王子だとか、
とにかく今までの白鳥とは全然違う作品であるというふうに聞かされていて、
純粋な古典作品が好きな私は あまり期待することが出来ませんでした。
しかし その不安は見事に裏切られ、舞台を観終わった後に「世界一の白鳥だ」と思った事を鮮明に覚えています。
とにかく分かりやすいストーリー。熊川さんの特徴でもありますが、必要ないと思われた部分は あっさりと削られています。
第3幕では特にそれが大きいですね。音楽の構成も、3幕は熊川さんの思いがよく出ています。
観た事のない構成ですが、それが すんなりと受け入れられるのです。
そして、どうして今までこんな構成がなかったのだろうと不思議に思えてきます。
舞台装置の豪華さも他に類を見ないと思います。
衣装の美しさは他の方も書いておられますが、私は特に花嫁候補たちの衣装が好きです。
公演のパンフレットに書いてあったのですが、群舞の白鳥達以外は全て衣装が違うそうです。
花嫁候補の6人の衣装も、一見同じように見えますが ひとりずつ違うものを着ています。
ただ、1幕の貴族の群舞の衣装は どう見ても同じなんです・・・。
群舞の白鳥の衣装はクラシックチュチュではありません。膝丈ほどのものです。
熊川さん曰く、この方が白鳥が湖で羽根を休めている感じがよく表せるそうです。
私は あまり好きになれません。スカートの長さはいいんですが、その造りがフラダンスの衣装のようで・・・。
もう少しまとまりのあるスカートがいいなとは思います。もちろん人それぞれです。
オデット&オディールのダンサーたちについても賛否両論あるようですが私はとてもいいと思います。
オデットのヴィヴィアナはマイムや表情がとても美しい。オディールのモニカは、妖艶な雰囲気を自在に操っています。そして2人とも文句なしのテクニックを持っています。
長々と書きましたが、バレエファンの方なら是非観てほしいと思います。

ドラマとして面白い、見どころ満載の「白鳥の湖」

熊川さんの生の舞台を見たのはこの「白鳥の湖」が初めてで、昔から何度も何度も見てきた定番中の定番作品なのに、ものすごく新鮮だった。DVDは買ってあったものの、もったいなくてなかなか見れなかったが、見てみたら、やはり素晴らしく、映像があることが、貴重で、うれしかった。
舞台に出ている間、熊川さんは、端にいるときでも絶え間なく王子で、やはりそこまでは全部映っていないが、ふつうオデット・オディールが中心になることが多い作品が、王子の心の動きを中心にすると、こんなにも一貫性があり、面白い物語であるということが、DVDになっても、よくわかる。ふつうはプロローグ的な第一幕から、王子の心理描写で、引き込まれる。
第二幕も定番である以上に、心理描写と白鳥達の衣装、ロットバルトの存在感など、見所が盛り込まれている。しかし、なんといっても、第三幕。一、二幕とまるで違う表情の王子。変幻自在のオディール。面白くて、わくわくしている間に、終わってしまいます。
古典の面白さを、改めて堪能できる、素晴らしい作品です。

熊川版白鳥

全体的には非常に楽しめました。
脇役の方々とても上手ですね。ロットバルトやベンノ?家庭教師、三人とも外国の方の様ですが、実にすがすがしい、いい踊りでした。コールドも多彩に動いていて好みでした。
また、最後の演出は今まで観た白鳥の中で一番感動しました。
減点の理由ですが、オデット役の方について、背中とか首とか顔の使い方が、いまいち品の無い感じで、端正なロシアバレエが好きな私はがっかりしてしまいました。容姿の問題かもしれませんが、始終顎を振り回している印象だったのも残念です。
ただ、熊川版白鳥は、あちこちが短くはしょられていて、さっぱりした感じなので、これくらい濃いキャラの方がバランス取れて良いのかもしれません。
ちなみに オデット役の方も、上手なのですが、上半身がムキムキした感じで、踊りもちょっと体育会系な気がします。上手ですけど・・・。
他の方も照明について書かれていますが、主役にあてるスポットライトが妙に安っぽい感じがして、気になりました。それ以外の照明は問題ないので、映像のせいかもしれないのですが・・・。
メイキング映像がついていますが、短い上に内容が無かったです。
その分と言うと変ですが、同封されている小冊子?は写真や文章が多く、紙ぺら一枚に慣れていた身には新鮮で嬉しかったです。

美しい世界

すばらしい出来の作品です。
バレエはもちろん、舞台美術も衣装もかつてないくらい素敵でした。
ただ白鳥の衣装の丈がもう少し短いとよかったなと思います。ふわりとした感じは美しいのですが足の運びやひざの使い方が隠れて見えませんので。

くっそー、生で見たかった

正直期待を上回るくらいよかったです。昔見たポリショイのより。熊川さんの味付けが好みに合ったということでしょうか。
ヴィヴィアナのオデットもぴったりはまっていて、2幕のジークフリートにだんだん心を許していくところや、4幕のジークフリートの裏切りを知っての悲哀、誤解が解けてのパ・デュ・トゥなんて見ていて涙が出ました。
3幕はちょっとはしょってますが、それがストーリーに間を空けさせずいい感じ。オディールも妖艶な雰囲気、切れのあるダンスでため息もの。
熊川さんは相変わらずすごいジャンプとピルエットやその他動作の切れでした。王子の気品を漂わせながらも、オデットに対する深い・一直線の愛情を表現していると思います。
また、他の方も書かれてますが、美術・衣装も見ごたえありました。カメラだとどうしても部分・部分のつなぎになってしまうので、ほんっとうに生で見たかった(涙)。
満を持してのK-Ballet Co.の白鳥の湖という感じで、熊川哲也の芸術監督としての器量を垣間見れます。

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