ギエム(シルビィ)
エヴィダンシア
その身体性 |
この作品のテーマである「ダンス」と「動き」。中でも、おそらく「動き」を表現したであると思われる「SOLO」と「BLUE YELLOW」は圧巻。特に「SOLO]での、振付師フォーサイスが見せる即興がすばらしい。彼の自在な動きは、人間の身体の持つ可能性を(我々のようなそれを持たない普通の人にすら)否応なしに見せつける。そこでは身体すべてが解体され、と同時に解体された身体が互いに連綿と留まることなく動きつづけていくのを見ることができる。その動きが、モノクロの映像と簡素な衣装によって、よりいっそう引き立つ。
彼らを知る人たちにとって、この作品は買いだろう。
印象的な作品 |
押しも押されぬバレエ界のスーパースター、ギエム。その活躍ぶりを耳にすることは多い。このDVDでは、いわゆる古典の名作などは、扱っていない。そのため、クラシックバレエを踊るギエムを見たい人にはオススメできない。バレエ、ダンスの表現方法の可能性をさぐるギエムの姿勢が伝わる作品である。