パリ・オペラ座バレエ - ロミオとジュリエット
振り付けはイマイチですが |
とにかく私の大好きなパートナーシップ。
振り付けは悪評高いヌレエフ版なのでマクミランに
比べると余韻がないというか、美しいというより
面倒でアクロバティックでハードです。
が、この二人の素晴らしいテクニックと表現力は
一見に値するものだと思います。
観ているだけで涙がこぼれてしまうほど、
せつなくて激しくて悲しい恋物語です。
周りを固めるダンサーもトップダンサーばかり。
マキューシオもインパクトが強いし、
ジュドのティボルトもカッコいいです。
ヌレエフ版「ロミオとジュリエット」 |
オペラ座バレエ、とりわけヌレエフ版のバレエのいいところも悪い所も全てが入った一枚です。「絶対買い」だと思います。
とにかくルグリの技巧の素晴らしさ、ルディエールとの息のよさが印象に残りました。ジュリエットの描写には演出家の解釈が深く関わってくると思うのですが、ルディエールのヌレエフ版ジュリエットはただ可愛いの一言に尽きます。特にロミオと出会うシーンでのルディエールは本当に少女が踊っているのかと見まがうほどでした。「まだ少年らしさも含んだ女の子」といった感じの素晴らしいジュリエットです。
バルコニーのシーンも感動的な仕上がりでした。ただヌレエフ版によく言われることですが、複雑なステップが続くために「間」を感じさせないようなところがあります。ル!グリ自身「まるでマラソンのよう」といった通り、始終走り回っているような忙しい振り付けが少し気になりました。
それでもオペラ座らしい妥協の無い豪華な衣装、舞台装置などにはうっとりしています。画像も大変美しいです。バレエファンなら一見の価値アリでしょう。
ルグリ最高! |
ヌレエフ版なのでとてもアクロバッティックです。ルディエールとルグリのスーパーテクが冴え渡ります。マクミラン版ではバルコニーのシーンがヌレエフ版では庭園になります。ルグリの回転技は信じられないほどみごとで、どういうしかけがあるのだろうか?と思ってしまいます。またハイビジョンなので画質が大変良いです。衣装も豪華です。