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マゼール(ロリン)

ヴェルディ 歌劇《椿姫》

ヴェルディ 歌劇《椿姫》 人気ランキング : 31334位
定価 : ¥ 5,040
販売元 : TDKコア
発売日 : 2005-05-11
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価格 : ¥ 5,040
現代における椿姫。

「現代」を舞台にした演出の椿姫です。

1幕冒頭、ヴィオレッタがベッドの上で独り下着姿で虚空を眺めている様子は、「愛を受けたことのない者・椿姫」を非常にうまく表現していると思った。

それに続くパーティーのシーンは、オースティン・パワーズDXのパーティーを高級にした感じ。衣装が、パリコレとかに出て来そうな。

僕は椿姫を、ショルティ&ゲオルギュー盤で初めて観て、その印象が強いので、どうしても比較してしまう。1幕の合唱は、もっとアクセントとスタッカートを利かせて欲しかった。ショルティ盤だと、さくさくした演奏が心地良いリズム感を感じさせていたのだが。

アルフレードについては、声の色はいいけれど、声量があまり無くて、迫力が感じられなかった。この点においても、ショルティ盤のフランク・ロパードの方が良かった。

2幕、背景には紅葉した林が描かれていて、舞台上には、枯れ葉、と見せかけてくしゃくしゃになったお札が何万枚も蒔かれている。正直、この札の嵐は何を表現しているのか分からなかった…。

ジェルモン演じるホロストフスキーは、スーツを着てメガネをかけて登場。ビジネスマン風。この人は声量が多いので、アルフレードを圧倒しちゃっていた。

総合して、オーケストラもキャストもショルティ盤のほうが良かったけれど、演出と美術が素敵に素晴らし過ぎるので、☆5つ。

大好きなオペラの一つですが...

 実店舗で試聴した際に、あまりにも唐突な演出に肝を抜かれました。前奏曲が流れている間、ヴィオレッタがベットの上で下着姿になってお金を数えている所から始まるのは、生々しすぎます。あれでは「高級娼婦」のイメージを出せません。
 この作品だけでなく、私はオペラの演出はある程度「保守路線」を走ってほしいと思っています。自己顕示欲の強い演出家が、素敵な作品や音楽を己の「注目されたい」という欲で台無しにしている昨今の傾向を、とても苦々しく思っています。

新しいヴィオレッタ

東京文化会館でチョーフィの実演を見て買う気になりました。あの細い体のどこにこのパワーが潜んでいるのか不思議です。最初は地味に思えた彼女の声が、聴いているうちにどんどん表現力が増してくるようで、それも不思議です。どこのブランドか分からないままに買ったバッグで、使っているうちにそのデザインと質の良さが実感できて、「ああ、やっぱりブランドものだ」と思えるような、そういった、派手さはないけれど質は非常に高いという感覚を、彼女の歌から受けました。テノールのサッカも、やっぱり地味だけれど、安心して聴いていられました。

来日公演そのままの興奮がここに

2005年5月のフェニーチェ歌劇場の来日公演に行きましたが、基本的に同じ舞台がここにあります。この経験もあって興奮気味に語っていることは否めないのですが、チョーフィーの歌の輝きが記録されているこの作品、多くの名作がひしめく椿姫の中でも、引けを取らない魅力的なものとなっています。火災再建後のフェニーチェ歌劇場が、ヴェルディが初演にこの地を選んだ劇場の復活をかけ、今や巨匠のマゼールの指揮、欧州オペラ界の寵児カーソンの演出など、全てに情熱を注いだ作品です。演出はオーソドックスではなく現代的。いろいろ言われるところですが、第1幕の勢いよい流れに飲み込まれれば一気に楽しめてしまう。そんな質の高い仕上がりになっていると思います。

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