パリ・オペラ座バレエ
Dancer’s Dream~パリ・オペラ座の華麗な夢 Vol.4 ラ・バヤデール
ヌレエフは才能豊かな男性でしたね |
一連のヌレエフ再振り付け作品のなかで全幕映像が出ているのは、ラ・バヤデールだけですが、この作品ではまさにその練習風景や舞台の一部が収められていますので、全幕のビデオDVDを持っている方は2倍楽しめますね。
この作品ではヌレエフのディレクターとしての才能に焦点があわせられており、内輪話が面白いです。
例えばガムザッティはオペラ座では通常エトワールが踊る役ではないにもかかわらず、ヌレエフが最強の姫キャラだったプラテルを当てそしてニキヤにゲランを当てるという異例のキャスティングをしたことで、結果的に最高の舞台が出来上がったわけですが、これはヌレエフにしかできないことだったことや宮殿崩壊のシーンがないことがオペラ座版の不満点として挙げられることもありますが、な!ぜその場面をカットしたのかなど、色々なことがインタビューやナレーションで明らかにされます。
この作品を通して改めてヌレエフの才能の凄さとそれを具現化できたオペラ座の底力を見せ付けられますね。
こういう形で美しい舞台の裏側を覗くのもなかなか楽しいものです。
勿論全盛期のエトワール3人の練習風景はクラッシックバレエ勉強中の方に参考になる部分も色々とありますので、そういう楽しみ方もできる作品と思います。