カミラ・ジェッセル
ロイヤル・バレエ学校の生活
リトルダンサーのその後 |
「リトルダンサー」という、地方出身の男の子がロンドンでロイヤルバレエ学校に入学するところで終わる映画&ミュージカルは、バレエ好きの方ならきっと聞いたことはあるでしょう。この本は、そんな少年がそれから歩んだであろう学校生活が描かれています。著書いわく、「バレエの教本ではありません」とあり、寮生活や授業内容をバレエをやったことのない人にでもわかるやさしい文で書いてあります。でも読んでいるとバレエを習っている人なら思わず自分をだぶらせて頑張りたくなってしまいます。プロのバレエダンサーになるのが厳しいこと、狭き門のオーディションに受かり入学してもまたその先が厳しい道であることも書かれています。83年の出版ですから、撮影&取材は70年代と思われます。そのへん最新事情が知りたい方には古すぎて参考にならないでしょうが、私のようにその年代が好きな人には、古い写真もまた楽しめます。山岸良子の「アラベスク」やジョルジュ・ドンのボレロのころの時代かなあと。。。。